健康コラム

2022.09.21

ホメオパシーとハーブとの違いはなに?

  • ホメオパシー

ハーブの母液、マザーチンクチャーとは

アストラガルス(レンゲ)は強壮ハーブとして有名

健康相談では、マザーチンクチャーという薬草液とホメオパシーレメディを組み合わせて用いることがあります。
マザーチンクチャーは、ホメオパシー薬局の基準に従って育てられた植物を、アルコールに滲出させたもので通常10倍希釈の1Xポーテンシーです。和名では母液とも言い、それを希釈してレメディを作っていきます。
マザーチンクチャーは薬草そのものの現物質を含むため、薬効成分が含まれており利尿や健胃、不眠などの特定の症状フォーカスして臓器のサポートを行います。
天然成分由来なので、化学薬品の薬(medicine)とは異なりゆっくり穏やかに作用します。つまりクスリよりも時間がかかるということですね^^
薬草学を学んだ「薬草士(師)」とよばれる方は、植物の組み合わせやその性質(スピリット)なども加味して調合します。

ホメオパシーとは

ホメオパシーはエネルギー医学です。レメディは天文学的な薄さに希釈されており、動物、植物、鉱物など、あらゆるものから作られます。
 どのレメディーも健康体のボランティアさんに投与して試され、その主な作用によって引き起こされる精神的または感情的な、そして身体的なありとあらゆる症状を細かく観察・記録していきます。
そして、このようにレメディを取ることで健康体に生じたさまざまな症状が、もし病んだ人でそっくりな症状として出た場合に、これと同じレメディーを取る「同種療法」という手法で問題の解決を図ります。

一時作用と二次作用

すべての薬 (現代医薬を含む) は、一次作用が ある1つの「方向」に作用します。
例えば、コーヒーを飲むと最初はアッパーの方向へ促されます。シャキッとさせるために朝起きた時に一杯のコーヒーを飲む人も少なくないですよね。
しかし、コーヒーが切れると体のだるさや眠気、倦怠感が襲います。これが二次作用です。
ホメオパシー療法に対する二次作用こそが、自然治癒力を利用した治癒反応なのです。

不眠症を例に挙げて考えてみましょう。不眠症の人は、考えが次々に頭をよぎってアッパーになっています。アドレナリンが充満しているかのように興奮して脈が速くなり、ちょっとしたことでもイラだつ神経質な状態となっていることが多々ありますよね。
こういった興奮だったりイライラだったり眠れないなどの症状はすべて、コーヒーの主な作用によって引き起こされる症状です。
このような状態の時、ホメオパシーのレメディのコーヒー (Coffea cruda:コフィア)は、二次反応により問題解決を図ります。
※Coffコフィアは非焙煎コーヒー豆から作られるレメディ

このように、一時作用と二次作用の症状は全く異なります。
ホメオパシーのレメディと薬草学のマテリアメディカ(薬効や説明が書いてある辞書) を読み比べて、それぞれがどのように異なるかを確認することをお勧めします。
Calendula カレンデュラ(キンセンカのレメディ)は、マザーチンキでは擦り傷や切り傷など皮膚が損傷しているときに患部に塗布します。通常は少し温めて使うほうが患部に心地よいチンキです。
一方、Calenのホメオパシーレメディは、ケガによる鳥肌や発熱、悪寒などにも作用します。患部のダメージだけではなく、それが進行した時の二次反応も含めて深く作用するということが理解いただけることでしょう。

マザーチンクチャ―と呼ばれる薬草液とホメオパシーを組み合わせることで、表面的な問題解決とより内面的な問題解決が図れるのです。
当相談室には長い間少しずつ集めてきたマザーチンクチャーが100種類以上あります。
クライアントさまの健康状態に応じて使い分けています。どうぞ安心して健康相談をご利用ください。

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