2023.06.21
傷の治りに必要な亜鉛
- アレルギー
年を重ねるにつれて、傷の治りが遅いと感じることはありませんか。
新陳代謝が低下しているのも事実ですし、細胞再生能力が加齢によって低下するのも事実。
在宅で生活する高齢者の大きな問題に「寝たきり」などによる「褥瘡(じょくそう)」があります。褥瘡とは床ずれのことで、脳梗塞や肺炎などで体が動かすことができなくなってくるとお尻やかかと、後頭部、足のくるぶしなど突起している部分に好発します。
一度床ずれができると治りにくいのが現状で、医療や介護の現場では褥瘡の勉強会がたくさん開講されています。
先日受講した、某製薬会社主催の褥瘡セミナーは、「傷と栄養管理」がテーマでしたが、
肉や魚のたんぱく質が治癒促進に有効という、今や一般的に知られていることからさらに進んで、Zinc(亜鉛)不足が褥瘡治癒の遅延に関係しているというものでした。
なんと、入院患者(特に高齢者)の80%以上は亜鉛不足が認められると、演者の医師は語ります。
亜鉛欠乏と褥瘡の治癒遅延の関係は、ATP分解酵素がどうの、アポトーシスがどうのと、私の知識では簡単に説明はできませんので上記画像でご了承ください。
どんな食べものに亜鉛がふくまれているのか
誰もが体内に含有する必須ミネラルの亜鉛。亜鉛は、傷に治癒に重要な役割を果たすと説明しましたが、他にも、免疫や細胞の成長などのさまざまな身体の機能においても大事な役割を果たします。ATP分解酵素や DNA 合成にも必要なミネラル。
健康を維持するには、バランスの取れた食事を通じて亜鉛を適切に摂取することが重要です。
ここでは、亜鉛を多く含む食品をご紹介します。
- 魚介類:亜鉛不足が気になる人は、牡蠣が一番お勧めです。牡蠣は亜鉛の最高の供給源。カニ、やアサリ、シジミなども亜鉛は多く含まれています。
- 肉:とくに赤身の肉です。牛肉と子羊の肉には亜鉛が豊富に含まれていると言われています。コレステロールや中性脂肪の摂取を控えるために、赤みの肉を選びましょう。鶏肉にも亜鉛が含まれていますので、できれば脂肪の多い皮を取り除いて調理しましょう。
- 豆類:小豆や黒豆、大豆の他に、インゲン豆や枝豆も、植物系の亜鉛が含まれます。これらには食物繊維も豊富です。
- ナッツやゴマ類:アーモンドやカシューナッツ、クルミなどのナッツは無塩のものを選びましょう。「1日10粒まで」が目安とされていますが、ナッツや種子はカロリーが高いため食べ過ぎは禁物です。カボチャの種やゴマ、麻の実なども豊富な亜鉛を含みます。サラダに砕いて振りかけたり、あえ物にすりゴマを積極的に使ってみましょう。
- 乳製品:ホメオパシーを選択する人はヴィーガン食を好む人が多いのですが、牛乳やチーズ、ヨーグルトなどの乳製品にも亜鉛が含まれています。飽和脂肪の摂取を最小限に抑えるために、低脂肪を選びましょう。
- 全粒穀物:玄米や麦、雑穀などの全粒穀物は、優れた繊維源であるだけでなく、亜鉛も供給します。日常から雑穀ご飯や玄米をお勧めしますし、パンを買うときにも全粒粉を選ぶとよいでしょう。
- 強化食品およびサプリメント:私はあまり詳しくないのですが、最近では亜鉛や鉄、カルシウムが添加されている飲料や食べ物も出まわっていると聞きます。朝食用のシリアルや牛乳もそのような商品があるらしいですね。しかし、できるだけ自然な形で摂取し体内に吸収されることが望ましいのではないかと、私は感じます。
バランスの取れた食事から亜鉛を摂取することが好ましいですが、特定の食事制限、吸収不良の問題、進行性の病状がある人には亜鉛サプリメントが推奨されることがあります。
※魚介類や肉などの動物性亜鉛源は、一般に植物性源に比べて体に吸収されやすいです。ただし、植物由来のものであっても、柑橘類やピーマンなどのビタミン C が豊富な食品を組み合わせると、亜鉛の吸収を高めることができます。
亜鉛は大事ですが、それだけに捕らわれずさまざまな栄養素が豊富な食品を食べましょう。多品目の食材とバランスの取れた食事。これを毎日継続できるかが健康の保持増進に不可欠です。無理なく続けられる食生活を心掛けてください。
亜鉛のレメディ
亜鉛レメディの作り方:亜鉛を熱して細かい粉末にします。これを乳糖と一緒にすりつぶしてレメディが作られます
性格的な傾向:仕事熱心で責任感が強い人です。これがストレスとなって口うるさく短気になったり、物音に敏感になったり、イライラしています。忘れっぽい傾向もあって貧血気味です。
悪化と好転:アルコール、特にワインが苦手で症状が悪化します。好転がみられるのは、排尿や排便、月経などで自然な排泄が起こった時です。
全般的な症状:ひどく疲れて神経が疲労困憊しています。足がガクガク震えたり(無意識)、神経系や泌尿器、生殖器の不調、足の痙攣に伴う痒い発疹など。
神経衰弱:過労やストレス、過度の興奮から生じる虚脱状態、心身の衰弱徴候。頭が混乱しているのか、質問に対して、意味が分かるまで何度か質問を繰り返さなければならない場合もあります。気持ちがふさぎ込み内向的になったり、逆に苛立ちでキレやすいなどの特徴が現れます。
足の震え:四肢が弱って絶え間なく震えます。足の裏に痛みを感じることもあります。貧乏ゆすりの代表レメディでもあります。舞踏病やパーキンソン病の振戦にもZincを用いることがあります。
泌尿器・生殖器:咳をしたり笑ったりすることで尿漏れが生じるときにZincとSepが候補に挙がります。前立腺肥大の尿切れの悪さや早漏などの性的な悩みにもZincが用いられます。
皮膚のトラブル:赤く痒い斑状の湿疹が、肘や膝の関節の内側に生じます。水ぼうそうやはしか、風しんなどウィルス性の感染症にも、湿疹がそう激しくなく、不随意の痙攣性の動きを伴うならばZincを考慮します。
頭痛:Zincの頭痛はおでこやこめかみの片側に生じます。叩くような頭が割れそうなひどい頭痛で、過労や精神的な困憊が原因となりやすいです。ワインによる頭痛にも◎。
いかがでしたか?現代人は亜鉛が不足しやすい状況にあるのかもしれません。傷の治癒促進だけでなく、亜鉛を少し意識して、より健康な生活を送りましょう。
最後までお読みいただきありがとうございます。
#亜鉛
#Zinc
#褥瘡ホメオパシー
#ホメオパシー相談