健康コラム

2022.09.29

乱暴 自傷行為

  • 発達障害

すぐに手が出てしまう 友だちがなかなかできない 挫折感、自信のなさ

心の葛藤と二次障害

気持ちや行動を自分でコントロールすることが苦手な子どもたちがいます。
自制が効きにくいので行動が先に現れてしまうのです。
「わがまま」とか「やる気」や「態度」、「努力不足」の問題だと受け止められがちで、本人の苦しさに周りが気づきにくいという面があるのです。
言われたときには1回うまくいっても、それが継続しません。同じ失敗を繰り返すことで心の問題が生じるのです。

パニックの原因

予期しないことが起きた
言葉が通じてない・理解できない
要求や意思が伝えられない
不快なことがある(音、感触、疲れなど)
何をどうしていいのか分からない

注意されたり怒られたりすることが多くなったり、苦手なことを無理やりやらされたりすると誰だって面白くありません。

★「自分はダメな子なんだ」
★「どうせやってもできない」
★「僕が悪い、ってみんなが思っている」

のように、心がすさんでくるのです。
これをADHDの二次障がいと言います。

二次障害を防ぐ4つのポイント

1. ADHDの特性がその子どもにあるということを気づき、まずは周囲の大人の手助けが必要だと覚悟をきめること。
2.「うまくいく」ことが何よりも大切。小学生なんだから、もう小2なんだからと年齢相応の扱いをしようとしてもうまくいきません。
忘れる、同じ過ちを繰り返す、気配りができないなど気づいた点は補って、失敗をあらかじめ防ぎます。
※一旦失った自信を取り戻すのはさらに大変な作業になります。
3.トラブルには即介入し、即解決を目指す。
過去の失敗に基づいて自分の行動を制御するのは定着しにくいので、どちらが正しいかを決めるよりも、
どうしたらトラブルを回避できるかを具体的に教えること。
4.本人や周囲の子どもたちにも理解を求めること。いいところ(その子の良い点)を伝えること。

参考:「もっと知ろう発達障害の友だち①ADHDの友だち」原仁編著

先進国では支援システムが日本よりも充実しており、たとえば、イギリスでは学習に困難のある子供に対して、障がいという概念ではなくSEN(Special Education Needs:特別な教育的ニーズ)という考え方で対応しています。
SENのある子ども達の割合は子ども全体の約20%にあたるといわれていますが、その子どもたちの支援には多くの専門スタッフが関わって心身ともにフォローしていく仕組みが確立されています。
友だちが軽い気持ちで言った言葉にいきなりカッとなったり、ちょっと注意しただけで激しく怒ったりする子どもがいます。
​​図画・工作の時間などに突然画用紙をくしゃくしゃにして怒り出すことも。
この時本人の頭の中には「こう描きたいな」というイメージがあり、一生懸命がんばって描いたのにうまくいかないことに対してイライラが募り我慢できなくなってしまうのです。
​自制が効かないので、やりたいことがあると順番を待てずに友達を押しのけてしまったり、席を立ったりすることもあります。
突然大きな声を出して物を投げたり、自分お手を噛んだり他の人に噛みついたりといったパニックを起こす子もいます。
予定外の状況に臨機応変に対応することが苦手なので、予測のつかないことが起こるととても不安になりパニックになるのです。

苦しい気持ちから卒業しましょう

お子さんも辛いのは当然ですが、そばにいるお母さんもとても心が傷みます。
周囲への理解を求めると同時に、謝罪の電話をかけたりといった対応をし、肩身の狭い気持ちにもなることでしょう。
夫は仕事、仕事で悩みを打ち明けられず一人で頭を抱え込むお母さんもいることでしょう。

どうしていいか分からない
保護者に「謝る」のが仕事になっている、というお母さん。
​自信をもって、わが子のいいところが人前で話せるようになります!

ヨーロッパの自然療法である、ホメオパシーは、カッとなって怒ったり、自分を傷つけたり、他のお友だちをたたいたり、といった衝動的な行動に、自然界のハーブなどを用いて解決へのお手伝いをします。
子どもの心の葛藤を受け止めながら、じっくり丁寧に、お一人お一人それぞれ個性ある症状に保健師ホメオパスが対応します。
どうぞ、お話しをしにいらしてください。

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