健康コラム

2023.07.23

食中毒のイヌサフラン

  • 健康・病気

今から4年前。群馬県で野草による食中毒がありました。70代の夫婦が有毒のイヌサフランの葉を炒めて食べて食中毒を起こしたのです。

ご夫婦ともに嘔吐や下痢などの症状を訴えて救急搬送。奥様は比較的軽症だったようですが、ご主人は呼吸困難を起こし意識不明の重体でした。

ギョウジャニンニクに間違える

イヌサフランは観賞用の植物として知られています。春から初夏に、画像のようなピンクの可愛い花、庭先で見かけたことはありませんか?

我が家の近所、IWAさんのお庭にも毎年咲いて目を楽しませてくれる宿根草です。
この新芽が、ギョウジャニンニクの葉っぱにとても良く似て誤認して食べてしまう事例があります。

消費者庁は注意を呼び掛けているそうですが、誤って食べてしまうケースが相次いでいるとのことです。

画像はネット新聞より

 

イヌサフランのレメディ

ホメオパシーのレメディは、朝鮮ニンジンやオトギリソウのように薬効の高い食用ハーブを用いて製造されることもありますが、有毒植物を原料にする場合もあります。
つまり、有毒植物イヌサフランもレメディとしてよく使われます。レメディ名はColchcum auturmnale コルチカム。

何に使われるのかというと、代表的なのは妊娠期の強いつわり症状。オエオエがずっと続き入院しなくてはならないほどの吐き気に苦しむ、いわゆる妊娠悪阻(にんしんおそ)です。
Dr.Jurjの講義を受講した時に購入したマテリアメディカによると、食べ物のことを考えただけでもムカつくような場合や、食べ物の匂いだけでも吐き気を催すような場合にヒットします。
匂いに極端に敏感で重篤な妊娠悪中のつわり症状にはお試しになるとよいでしょう。

それともう一つ、Colchといえば関節痛です。小さい関節が痛みまるで痛風のような感じです。高尿酸血症にも用いますが(いわゆる痛風ですね)、関節リウマチで小関節が痛み、とくに雨や冷えなどで痛みが強まる場合。Colchの関節の痛みは温めると好転するのが特徴。

読みながらお気づきの方もいると思いますが、冒頭の誤食のケースではご夫婦が嘔吐や下痢を呈しましたね。ということはもちろん、嘔吐下痢にもColchは活躍します。
良く知られている消化器症状としては、秋口の下痢。寒暖の差に体がうまく適応できず下痢や吐き気を起こしてしまうような場合。この場合もにおいに敏感になります。

食べると毒のイヌサフラン。されどホメオパシー医学の同種の法則ならば妙薬になるというわけで。
摂取するならレメディで取りましょう!
みなさま、野草の食中毒にはくれぐれもご注意くださいませ^^。

最後までお読みいただきありがとうございます!

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