健康コラム

2022.09.30

私のコロナ対策

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ホメオパシーとサプリの併用なんて邪道。と思う人もいるかもしれません。ホメオパシーのHPでサプリについて触れることにためらいがあったのですが、上気道感染を繰り返すお客さまに対してお役に立つ情報として記事にすることにしました。
今からでもお役立ていただけるとうれしいです。

新型コロナウィルスは感染力が強いのではあるけれど100%感染するわけではありません。
そこには感受性と呼ばれる「かかりやすさ」があります。
感受性を自己コントロールできるのか、と問われたらYESです。
言わずもがな免疫力を低下させない生活を送ることが基本で、それは質の良い睡眠や、ストレス緩和や(リラクゼーション)、食や、空気汚染や粉じんなどの環境であったりするわけです。

今の生活をできるだけ維持しながらよりよい免疫力維持の策はないか。
今回は毎日の中で簡単にできるコロナ予防として、免疫について触れながら予防法をご紹介します。これは、DHCおかかえDr(と思う)の蒲原さんが、ウェビナーの講師の一人として講壇した内容から抜粋したものです。彼の論文リンクを貼り付けていますのでこれも参考にしてください。

生体防御の3ステップ

私たちの体がウィルスなどの外的物質の侵入をシャットアウトし排泄するためには3つの段階があります。

〇第一段階:物理的な防御
 これはマスクや手洗い、うがいや手袋などでウィルスの不着を最小にする行為です

〇第二段階:自然バリア(粘膜免疫)
 これは、粘膜や血液中の抗菌物質や抗菌ペプチド(ディふぇんしん:脊椎動物がもつたんぱく質で抗微生物ペプチド)、リゾチーム(鼻水・涙・唾液)やIgA(腸管粘膜免疫)などがあります

〇第三段階:免疫機構
 自然免疫と獲得免疫の2つがあります。
 ①自然免疫…好中球やマクロファージによるパターン認識(先天性免疫、非特異的免疫)
 ②獲得免疫…細胞性免疫であるキラーT細胞により、ウィルス感染細胞やがん細胞を破壊します。液性免疫B細胞が産生する特異抗体によって、抗原抗体反応を起こし抗原を排除します。

免疫を高めるサプリメントの力

参考リンク:新型コロナウイルス感染症 (COVID-19) 対策における機能性食品成分の臨床的意義

ビタミンDは免疫機能維持に必須
ビタミンDといえば骨を強くする、シイタケに多いなどご存じかと思います。実はこれ、免疫第二段階の抗菌ペプチドの産生を促す重要なビタミンです。ビタミンDは生体防御機構を強化し、免疫調節、炎症や発がんなど多くの生体機能の調節に関与しています。

ビタミンDは呼吸器感染症を予防
14108人を対象にしたアメリカの横断研究では、ビタミンDが欠乏することで急性ウィルス性呼吸器感染症のリスクが上昇する結果が得られています。
市中肺炎のリスクとビタミンDの低値も優位な相関関係にあります。
日本の学童対象の臨床試験では1200IUのビタミンD投与が季節性インフルエンザ(A型)の発症を42%抑制しました
ベトナムの臨床試験では、ビタミンDの投与によりウィルス性呼吸器感染症の罹患リスクが19%優位に減少しました。

アーユルベーダ関連の団体が主催する、新型コロナのウェビナーに参加した時に、DHCの蒲原聖司DrがビタミンDの摂取量基準は、アメリカの基準値の半分以下だと指摘しました。厚生労働省は2020年に摂取量の目安を引き上げていますが、それでもまだまだ不足している状態だと指摘しています。

ビタミンCは免疫機能の維持に必須
ビタミンCは全身免疫の維持に必須で、重症感染症ではビタミンCの大量消費によりビタミンCが枯渇します。

ビタミンCは呼吸器感染症を予防し、罹患期間を短縮する
ビタミンCは風邪を予防し、早く治癒するのを助けます。
1000mgのビタミンCの摂取により、風邪で仕事を休まなければならない人を14~21%減少させたという研究もあるそうです。

ビタミンCが高齢者での呼吸機能を改善
英国で、肺炎or気管支炎で入院中の80歳以上の高齢患者57名に、ビタミンC200mgを毎日投与したところ、呼吸機能が改善したことが分かっています。

※注意:ビタミンCの静脈内注射による大量投与は、アメリカでシュウ酸腎症に陥ったケースが2例報告されているとのことですので、頭の片隅に入れておきましょう。ただし、このケースはどちらも重症コロナ患者への投与だったそうです。

エキナセアは上気道感染のリスクを減らし小児の風を予防する効果がある
インフルエンザに対して、エキナセアはタミフルと同じくらいの効果を示すという論文も出ているようです

プロバイオティクスが呼吸器感染症を予防
新型コロナ感染(特にデルタ株)では、半数以上が消化器症状(下痢・腹痛・嘔吐など)を呈し、糞便にウィルスを検出しました。入院している臨床ケースでは、腸内細菌の中でもラクトバチルスとビフィズス菌が減少しています。
プロバイオティクスはインターフェロン産生を誘導し、IgA産生やNK(ナチュラルキラー)細胞を活性化することが分かっています。また、呼吸器感染症の重症化を予防することも分かっています。

新型コロナ感染患者では、加齢や食生活(食物繊維不足、高脂肪食)、薬剤摂取により、ディスバイオーシスと呼ばれる腸内細菌バランスの乱れが生じます。このため、プロバイオティクスの摂取が予防に役立つと言われる理由です。

摂取量のめやす

以上、いかがでしたでしょうか。
私はこの2年間、子どもたちにはビタミンDのサプリメント、私自身はVDとVCのサプリメントを用意して、ちょっと体力に自信がない時に摂取するよう心がけていました。おかげ様なのか、私も子どもも大きな健康トラブルなく過ごせています。
寮生活を送る次男にもVCサプリを送り、コロナ隔離が著しく偏見がきつい時期には数か月ほど摂取してもらいました。これは、コロナ感染を回避するためでしたが、これが功を奏したのか、寮でクラスターが出たと全国ニュースで大騒ぎになった時も、次男は健康状態もよく陽性判定なく、強制隔離が回避できました。

ホメオパシーレメディももちろん大切ですが、サプリメントは補助的なものとして役立つことがあります。上手に活用していきたいものですね。

#サプリメント
#呼吸器感染症
#ビタミン

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