健康コラム

2022.06.29

小さな虫が飛んで見えるけど

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見え方がおかしいんです。小さな虫が見えます。目の前で小さな石を投げたのかと思うようなヒュッと横へいきます。眼科に行ったほうがいいのでしょうか。

年に数回の継続して健康相談のお申し込みをなさっているお客さまからこのようなメールが来ました。
眼痛なし、頭痛なし。聞けばコンタクトを装着しているので検査のために3か月に一度眼科にかかっているそうです。
以前から虫か飛ぶような見え方はたまにあったようですが、前日の夜から急にグレーががかった墨絵のようなものも見えると言われました。


小さな虫が飛ぶ現象を眼科では「飛蚊症(ひぶんしょう)」といいますね。
飛蚊症は網膜剥離のようなちょっとややこしい病気の前兆のこともありますので眼科で精密検査をしてもらうことをまずはお伝えしたところ、翌日にかかりつけ医に受診。
網膜剥離ではないし特に何もいわれなかったとのこと。ちょっと前に眼底出血したようですが今は止まってますね、このまま様子見てください。とDrから言われたそうです。
でも、お客様の不安は消えません。見え方がおかしいという症状がなくならないので不安が続いており健康相談を申し込まれました。


適切なタイミングで受診され、網膜剥離や緑内障、眼圧上昇や視野の著しい狭窄がないとのことでしたので私としては一安心。
眼科領域のこのような症状の場合、放置すると失明する可能性もあり緊急手術が適応となることもあります。

虫が飛ぶレメディ


さて、ホメオパシーの辞書でVision,illusions,ofと調べるとたくさんのレメディが表示されます。
その中に insects(虫)がありました。Caust., Dig., Merc.,の3つのレメディが表示されます。
このお客様は幼少期から耳が悪くMercが何度も示唆される方です。
また、Tubマヤズムがベースにあるため咳が長引くときにはお手持ちのキットからCaustをご案内しセルフケアなさっています。
心疾患の既往はないのでDigは候補から外し、今回の眼科的な訴えに関してはMerc-vを中心にレメディをお持ち帰りいただきました。

1か月後の再相談では、飛蚊の数も減り炭のようにグレーがかっている右端の見え方も徐々に少なくなってきているとのこと。このまま様子観察を続けています。


飛蚊症に関しては眼科疾患の他に脳神経外科的な疾患が潜んでいる可能性もあります。
頻繁に症状が出たり症状が強い場合はさまざまなことを勘案して受診することが大事ですね。

#飛蚊症
#網膜剥離

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