2025.10.30
WHOから風疹排除国に認定された日本
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保健師ホメオパスの末田です。
世界保健機関(WHO)は2025年9月26日、日本の風疹の「排除」を認定しました!患者発生が「ほぼゼロ」を意味する排除の状態を維持するため、厚労省はワクチン接種の推進に努めると発表。
風疹ウィルスは飛沫感染ですが、子どもの30~50%、大人の15%程度は感染しても症状が現れない不顕性感染と言われています。妊婦さんが風疹に罹ったら、生まれてくる赤ちゃんが心臓の奇形が生じたり難聴や白内障・緑内障などの眼科疾患にかかるリスクがあるとして、家族も含めた風疹の「思いやりワクチン」の接種を進めています。
この背景には風疹ワクチン接種者の減少があります。厚労省は乳児期の第1期と小学校入学前の第2期の定期接種率が95%以上になることを目指していますが、第1期の接種率は2020年度に98.5%だったが23年度には94.9%に減少、第2期は20年度の94.7%から23年度は92.0%まで下がっています。
今回の「風疹排除国」認定は、日本固有の風疹土着ウィルス感染が3年間なかったという実績があるからですが、海外からの持ち込みリスクを懸念するため引き続き風疹接種は積極的に行いましょうという厚労省の方針。
これは、狂犬病ワクチンに似た構造だなーと思います。日本では1957年以降、狂犬病の人への感染はありません(ChatGPT調べ)。だというのに50年間以上、毎年ワンちゃんの狂犬病ワクチン接種は義務化されているって不思議ですよね。ちなみに、狂犬病は犬だけではなく猫にも感染します。
世界をぐるりと見渡すと、さまざまな感染症が存在していますので「海外からの持ち込みリスク」というキャッチフレーズを使うならば、予防接種は減らすどころか増やすしかなく、過剰防衛とも言えるのではないかと私は思ってしまう。
確かに、天然痘のように地球上から僕滅されたと公表された感染症もありますが、これだってロシアやアメリカ軍は生物兵器として保管しているというのは事実に近い噂話ですので、本当は中国の武漢コロナウィルスのように研究所から漏れ出てパンデミックを引き起こす可能性はあるわけです。
接種率が下がっているのに感染者は増えていない日本。これは過去の接種者の恩恵だと考える人もいるでしょう。目の前の現実をどう自分の中で咀嚼し行動するか、本当に考えさせられますね。






