健康コラム

2022.06.06

子どもの育ちは口の健康から

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昨日は歯科衛生士の林田香名さんの講話を聴きました。
母歯ネットワーク認定むし歯予防マイスターという肩書きの方。
このHPだけでも十分読みごたえがあるのですが、実際の講義は盛りだくさんの1時間に質疑応答という流れ。
まだ学びの整理は十分ではありませんが、自分自身も忘れないようにポイントを挙げてまとめてみました。

子どもの育ちと口の健康


●3歳までは特に丁寧に食べ方を観察する流し食べや吸い食べ、口を閉じずにくちゃくちゃ食べる、は要注意です。口のまわりの筋肉を鍛えるためにも、おしゃべりやくちゅくちゅうがい、ベロを左右前後に動かす、などの運動を遊びの中で行うとよいでしょう。風船を膨らましたりスイカの種を飛ばしたりは、子どもも喜んで楽しくトレーニングできます。「よく噛んで食べる」を学習するのも3歳までが大切です。


●小学校入学後も定期的に歯磨きのチェックをしよう6歳臼歯といわれる奥歯(第一大臼歯)は3年くらいかけてゆっくり生えるのですが、これがとても虫歯になりやすい。小学校に就学したら仕上げ磨きをやめてしまう保護者が大半ですが要チェックです。


●虫歯は完全に防げます子どもの虫歯予防は生活リズムが最も大事。ダラダラ食べをやめさせることで虫歯は激減します。虫歯の原因は口の中が酸性になること。食後30分は口腔内は酸性になりますが、以降3時間は中性が維持されます。中性の時間に口の中が浄化されるので3度の食事をしっかり食べておやつをダラダラ食いしないこと。


●手づかみ食べで五感をフル活用乳幼児の身体能力の発達に応じて、「与える」から「自分で食べる」を促しましょう。1歳児さんの手で食べるは、こぼしたり汚したりを周囲の大人が気にしてしまい過介助になりがちですが、一回量の学習や丸飲み防止、しっかり噛む力を学ぶために大事な行為です。


●永久歯が生えても歯並びは変化する歯並びは遺伝的な原因もありますが後天的な要因も大きいです。口呼吸の子や指しゃぶり、流し食べなど生活習慣やクセによって歯の並びが悪くなることも。永久歯が生えたとしても歯の根っこはまだ成長しているので生活習慣やクセに気をつけるだけで歯並びは改善することもしばしばです。矯正歯科を検討する前に、歯が生えそろう6歳くらいで歯列について相談することが望ましいでしょう。


●よい歯医者さんを選ぶ方法子どもの成長発達を含めた歯の経過をしっかりみてくれるDrがおススメです。矯正歯科は手法も多岐にわたります。複数の医院を受診して治療プランをしっかり聞き判断しましょう。


●大人が模範となる行動を子どもたちは観ています。そして大人から学びます。食べ方、食べるもの、動作など一つ一つを後ろ姿から学習していると頭に置きましょう。

歯のトラブルは心身の不調につながる(講座スライドより)

以上、いかがでしたか。
口の健康は一生ものです。子どもの時に獲得した口の健康は死ぬまでの一生のお付き合いとなります。歯磨きだけが口の健康ではない、暮らしそのものが口の健康を左右するという気の引き締まる講座でした。

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