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2022.05.18

人生のしまい方、大事なものを託される

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「みきちゃん、着物もろてくれへんか」
熊本に引っ越す前に親しくしていた大先輩からほぼ5年ぶりの電話がありました。
尊敬もし大切にしている方ですが私が熊本に転居してからは年賀状のやりとりだけになっていたのです。
ブランクを電話で埋めるのは大変、、、積もる話で驚きました。

3年前脳出血で倒れ半身に軽いしびれが残っていると。でも入院治療はそれきりで、自分らしく生きると決められている様子でした。
「お腹に動脈瘤が3.7センチ。4センチになったら破裂するゆうてお医者がな。こら、コロッといける。もうけもんやな」
医者にゆだねる人生は自分の人生じゃない、好きなことをして自分らしく死ぬとおっしゃいます。

その方は母から譲り受けた着物や33歳の厄祓いに誂えてもらったものなど10着以上を私に託してくださいました。
「あんまり早々に身辺整理しないでくださいね」と私。…これしかいう言葉が浮かばないのです。

今、一枚ずつ陰干ししながら、思い出が詰まった大事なものを受け取った重みを感じています。
彼女が一番喜んでくださることは着ること。
さっそくの機会に一着を選んで手持ちの帯に合わせたらぴったり。
その写真を手紙とともにお送りしたところ、「ありがとうなー」と電話口から笑顔が見えるような電話がありました。
元気にしておられる様子だけど、いつかそのうちに、が後悔とならないように訪ねたいと思います。

#保健師ホメオパス
#人生のしまい方
#降りていく生き方

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