
5-ALAに期待を寄せて
今年の2月。新型コロナの新しい治療薬として期待できる「5‐ALA(ファイブアラ)」について報道がありましたね。(※1)
と、エラそうに書きましたがそもそも私がこの存在を知ったのは先月!(笑)クライアントさんから教えてもらった情報でした。
さてさて、その後、どうなったんだろう?と思っている方もいらっしゃることでしょう。
ちょっと調べましたので、ここでご紹介いたします。
2021年6月17日、「新型コロナウイルス感染症の後遺症に対する5-アミノレブリン酸を用いた特定臨床研究を開始」という見出しの記事がアップされました。これは、医療法人社団知正会東京センタークリニック(院長:長嶋 浩貴)のCOVID有症患者に対し、ポストコロナ(コロナ感染後後遺症)の症状の緩和ができたかどうかという情報を収集するもの。

研究されるということは少なからず脈アリ、という仮定が成り立つからでしょう。
ということは、新型コロナ関連のサプリとしては、ビタミンCやビタミンDなどといったお決まりのもの以外に、5-ALAは最有力サプリとなるのかも(?)
ネオファーマジャパンは2021年4月から、5-ALAのサプリメントを販売しています(ネットで買えます)。
ちなみによもやま話ですが、この5-ALAのサプリに関して、ネオファーマジャパンとSBIファーマが「盗った盗られた」で係争中…。
(※1)5-ALAとは
発酵食品に多く含まれる「5‐アミノレブリン酸」。通称「5‐ALA(ファイブアラ)」と呼ばれるアミノ酸が新型コロナに対する強い感染抑制効果があるということを長崎大学が発表した。この物質は、ヒトや動物、植物などあらゆる生命体の細胞の中で作り出されるもので「生命の根源物質」とも呼ばれている。長崎大学と製薬企業のネオファーマジャパンは、培養細胞を使って新型コロナの感染実験を行った結果「5‐ALA」がウイルスの感染を強力に抑制することを発見し、2021年2月には国際学術誌に正式に掲載されている。
「5‐ALA(ファイブアラ)」は、すでに10年以上前から健康食品、化粧品、ペットサプリメント、飼料、肥料に活用されている非常に安全性の高いアミノ酸。がん分野では脳腫瘍や膀胱がんの可視化を目的とした医薬品としても承認されている。
また、5-ALAは、ミトコンドリアの機能を向上させることが知られており、埼玉医大を中心としたミトコンドリア病の第3相医師主導治験が進められている。そもそもヒトや動物・植物は細胞内のミトコンドリアという細胞小器官でエネルギーを作り出すことで生命活動を維持している。このミトコンドリアが機能するためには、5-アミノレブリン酸(5-ALA)が非常に重要な役割を果たしている。5-ALAは、最終的にミトコンドリアの中で「ヘム」という物質に変化し、ヘムは「シトクロム」というエネルギーを作り出すために必要不可欠なタンパク質の成分となる。
私達の生活レベルでいうと、5-ALAは醤油や納豆、味噌パン、チーズ、ヨーグルト、日本酒、ワインなどの発酵食品に多く含まれるアミノ酸で、抗がん療法や健康食品・サプリメントなど様々な目的で使用されている。
・・・発酵食品に含まれるアミノ酸に、コロナの感染を防御するものがあるというんだから、ならば発酵食品を食卓に充実させるとよい、ということですよね。
マスクだ、消毒だ、ソーシャルディスタンシングだと言っていますが、その中に「発酵食」を加えてほしいものです。
今日もお読みいただきありがとうございます。
参考リンク:
https://www.biorxiv.org/content/10.1101/2020.10.28.355305v1
https://www.neopharmajp.co.jp/