
病院検査との両輪で行こう
現代医療の検査はどんどん進化し、診断にAI(人工知能)が活躍する時代に突入しているそうですね。
たとえば眼科の検査「眼底検査」では、直接毛細血管の状態をのぞくことができますが、
その眼底の画像をAIが解析し、糖尿病による網膜疾患(糖尿病性網膜症)を早期に診断できたり、

(つまり、視力障害の自覚症状がなくても早期発見できる)
眼底検査から動脈硬化の進行具合を把握することで、心筋梗塞予備軍への早期アプローチが可能になるとのこと。
眼底検査という局所の血管所見とはいうものの、それはつまり全身に張りめぐらされた血管の状況を意味し、
将来の発症予測に役立つと期待されているのです。
医師の診断能力の格差に不安があり、名医を訪ね歩いている患者さんもいらっしゃるとは思いますが、
これからは、AIが集計している膨大な臨床データをもとに、近所に専門医がいなくても瞬時に的確な診断ができるようになる日も近いということを意味します。
こういう発展はうれしいことですよね。
ホメオパシーのような代替療法を取り入れる方々は、アンチ現代医療に偏りがちですが、的確な診断のための検査は必要です。
もちろん、過剰な健康診断はニーズの掘り起こし(病院が患者さんを増やすため)だと揶揄される現状も否定はしませんが、
検査によって詳しい状況が把握でき大事を免れることだってあるわけで。
症状の見立てが間違っていると方向性を見誤ることにもなりかねません。
私は、病院嫌いのクライアントさんであっても最低限の検査をおすすめしています。
医師は患者さんご自身の考え方を尊重すべきでありながら、日本はまだまだその点は後進国。
一喜一憂しながらも諦めずに、検査診断を上手に活用していきましょうね。