留年とアカデミック・ハラスメント

不当な低評価によって単位認定がされない「アカデミック・ハラスメント」で訴える学生が出てきている、という裁判記事を看護系雑誌で読みました。

私は、ホメオパスの仕事の傍らで看護学生の臨床実習の指導教員をやっていますので、他人事ではありません。

近年、女性のキャリア取得を目指し看護師資格を求める学生も増えています。

みなさんのお子さまの中にも看護の道を志している人もいることでしょう。


看護の分野においては、一般の大学や専門学校と異なり必修科目が多いことと、各単位の結びつきが密接なため、前提となる単位が未履修だとその後の履修ができないなどの特徴があります。

さらに病院実習では、授業で学んだ知識と技術、コミュニケーション態度を総合的に評価しますので、その数値化には学生と教員の間で温度差が生じることもしばしば。

学生の自己評価点に対し、半分に満たない点数を教員側が下し不合格となる場合もあります。

実際、私自身もそういう経験をして気になる学生とは何度となく個人面談をしてきました。 言葉遣いには最新の注意を払いますが「人が悪い。自分はこんなに頑張っているのに」の迷路から抜け出せない学生もいました。 乗り越えなければならない課題となりますので、きっと社会に出ても生きにくさを感じ試練がつきまとうことでしょう。

ゆっくりではあっても大きな成長を遂げるタイミングはいつかやってきますので、学生の良いところをたくさん伝え、しっかり自信をもって羽ばたけるような声かけは欠かせません。 このように単位認定は担当教員の裁量が大きく働きますが、学生や保護者からのクレームを恐れて評価をゆがめることはあってはなりません。


今は少なくなった戴帽式、臨地実習前に実施されます

看護教育は心をはぐくむ教育です。

この学生を本当に看護師として患者さんの前に出していいのか、最終的には学力が問題になるというよりは心の育ちがネックになります。

忍耐をもって、愛をもって学生とかかわっていきたいと思います。



親子のかかわりが影響していることも多々あります。 たとえば、褒めて育てる、これは素晴らしい子育てスローガンですが、言わなくちゃいけないことを指導されずに育ってきた子は、指導に対して被害者心理が働きやすかったり、簡単に自己否定の道へ走る傾向にあると感じます。

大人が子どもにどうかかわるか、人間性がキモとなります。


アカデミック・ハラスメントと声高に言う前に、自身の人間性を客観的に評価し、看護職以外の職業適性の可能性も含め考え直す良い機会でもあるのではないっかと個人的に思います。



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