
乳がんとともに歩む
3年前から当相談室をご利用になっている乳がんのクライアントのお客さま。
お越しになったきっかけは、私のパンフレットをご友人からいただいたから。
60代のこの方は、とある病院でホルモン療法を受けておられました。
1年ほど女性ホルモンを内服したある日、まるで腱鞘炎のような両指先の激痛を感じ始めました。
試しにホルモン剤の内服を数日自己中止してみたところ指先の痛みが軽くなったため、ホルモン治療に代わる治療を求めてセカンドオピニオンを求めました。
そこが、熊本県合志市にある「くまもと免疫統合医療クリニック」。
2020年3月に開業したばかりの医院だそうで、パンフレットを持ってきてくださいました。
今は、ハイパーサーミア(温熱療法)や水素ガス、漢方の他に、低用量の抗癌剤治療もスタートしているとのことでした。
その方は、いろいろと思うところがあり、乳がんステージ4まで現代医療を退けて、マクロビオティックやビワ温灸など独学で対応しておられました。
実母さまががんで亡くなられるまで実施した薬物療法に対し、不信感と後悔だけが残ったのが大きな理由のようです。
そんな彼女が選んだ代替療法の一つにホメオパシーがあり、数ヶ月に一度のペースで健康相談にお越しになっています。
「ホメオパシーのレメディを取り始めて、がんが乾燥して小さくなった」
といい継続なさっています。
お越しになり始めた当初は、患部は膿み、結構フレッシュな出血が出ていたために一日複数回のガーゼ交換が必要でした。
レメディをスタートして徐々に患部の様子が変わり、半年くらい後には出血や膿はほとんどなくなり、グロテスクな風貌だった患部の表情が、少しずつ優しい風貌に変わっていったのが私たち二人の共通認識です。
毎回、患部の画像を撮影し比較しながら、あわせて体調の把握を行っています。
ご家族と阿蘇のレストランにお食事に行ったり、奈良方面まで新幹線に旅行に行ったり、こんな料理を作ったよ、こんな勉強会に参加してきたよ、と毎回楽しいお話に花が咲きます。
クライアントさまが笑ってくださると、そのたびにシャボン玉のような「元気玉」が跳ねるような感覚になります。
このクライアントさまにとっての私の役割は、がんを完治することではありません。
もちろん健康相談のレメディで体調をサポートをしっかり行わせていただいております。
しかし、それもさることながら、定期的にワタシ(保健師ホメオパス)と話をすることで、治療に対すること、体調に関すること、家族のことなどさまざまな不安や迷いを整理なさっているような気がしています。
もちろん、私はお話に耳を傾けながらそんなクライアントさまの気持ちの整理をお手伝いするだけで、ジャッジすることもなければ自分の考えを押し付けるということもありません。
ゆっくり流れる時間の中で、この菊池市という自然豊かな場所で鳥や虫の鳴き声、水のせせらぎに耳を傾けながら英気を養われているような、そんな気もいたします。
当相談室を利用なさっているがん患者のみなさまは、きっとそういった安堵感や居心地の良い場所を求めておられるのでしょう。

上の画像は、お客さまが持ってきてくださった「くまもと免疫統合医療クリニック」のパンフ。
冒頭の挨拶文には補完医療として「ホメオパシー」の名がありました。
統合医療の考え方が浸透しているアメリカでは、ホメオパシーは需要な補完医療の一つとして位置づけられています。
患者自身が自分で考え、ベストな方法を自己選択します。
「自考・自選」のお手伝いをすること、そしてお決めになったことに対してできる限りのサポートをさせていただくのが、私たち補完医療者の役割だと常々思います。
今後もしっかりサポートさせていただきます。
ホメオパシー健康相談のご予約はこちら