
フランスのワクチンパスポート義務化
オーガニック先進国で環境にも健康にも気を使うというイメージの強いフランス。
ですが、旅行や美術館、レストラン、プールに入るにも、COVIDワクチンのパスポートを提示せねばならないという「ワクチンパスポート」の法案が可決されました。
もちろん、電車や飛行機に乗る際にも必要になります。
これは、12歳以上のフランスに住んでいるすべての人が対象。
50人以上の人を収容する会場でも、ワクチンパスポートの提示が必要で、それに応じない場合には罰金規則も設定されています。
この法案は2021年9月末までに適応されるそうです。

これだけにとどまらず、フランスで働く医療従事者すべてにも、ワクチン接種が義務化。
この強行採決の理由について、フランス大統領(エマニュエル・マクロン)は「個人の自由よりもパンデミックを止めることが優先される」と説明しています。
もちろん反対派のデモは繰り広げられました。
16万人以上がデモに参加し抗議しましたが
この法律は、過去数日間に全国で広まった抗議にもかかわらず可決された。土曜日の抗議行動には、前週末の114,000人から16万人以上が参加しました。
フランスの出来事は対岸の火事ではなさそうです。
世界中の政府がワクチンパスポートを推進しているのです。
アメリカ(カリフォルニア州とニューヨーク州)、韓国、イギリス、チリなどは、すでにワクチンパスポートを展開しているそうですね。
日本でも、ワクチンパスポートを求める声が徐々に高まることが予想されます。
国力維持のため多少の犠牲は仕方ない、という大義のもとに選択の自由がなくなります。
かつて第二次世界大戦のときに、多くの若者が特攻隊として戦地への片道切符を渡されたのと同じように思えて、私は鳥肌が立ちます。
わたしたちは歴史から一体何を学んでいるのでしょうか…。
心がかきみだされます。
ただいま朝の5時。
ヒグラシ(セミの一種です)の声が私の心にいっそうむなしさを与えます。
副反応で苦しむ人々(とくに子どもたち)がいませんように。
ただただ祈るばかりです。