
コロナ治療薬は今どうなっているのか
保健師ホメオパスの末田みき子です。
SNSのQuora Japan、参加されている方もいらっしゃることでしょう。
国内外を含めさまざまな方が投稿しており見分を深めるにはとても良いプラットフォームです。わたしもご~くたまにコメントすることがあります。
Quoraで、とある方(治験実施医療機関に勤務:薬剤師の資格は所持しているが薬剤師ではない)が次のような投稿をしていました。
(転載元リンク)
コロナが落ち着きみんなが外出できるようになるまではどんなシナリオが考えられますか?
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(転載はじめ)
治療薬に関しては、錠剤についてメルクとファイザーがそれぞれ第3相試験を9月6日から開始しています。この試験には日本も参画しており、年内に緊急承認申請が行われる見込みです。
そもそもコロナウイルスの変異株の詳細についてご存じの方が少ないのですが、これら変異株は、コロナウイルスがヒト細胞に融合するために必要なトリプルヘリックス内のアミノ酸変異になります。従って、これらに対する抗体については、抗体の特異性の問題からCDRが認識するアミノ酸配列と異なった配列を、当該抗体が認識するのは困難である、という問題がありました。
しかしながら、今回上記2社が第3相試験を行っている医薬品については、メルクのものはSARS-CoV-2のもつRNA polymerase阻害、ファイザーのものはSARS-CoV-2のprotease阻害剤です。これらの化合物がターゲットにしているタンパク質はSARS-CoV-2について共通のものですから、○○変異体がどうの、という問題とは異なるレベルにあります。
あまり医療に詳しくない方に向けに簡単にいうと、メルクのものは、インフルエンザウイルスに対する「タミフル」と同様の化合物、ファイザーのものは、HIVプロテアーゼ阻害薬と同様の化合物になります。これらの酵素はSARS-CoV-2の生活環にとって必須のものですから、本当に効果があるのであれば、年末にもコロナウイルスは旧来のインフルエンザと同様のものと認識されるように変わるでしょう。
具体的には、全く旧来のインフルエンザと同様に、
(1)予防接種をする、
(2)実際に罹患してしまった場合には、受診し処方箋を発行してもらう、
(3)調剤薬局で医薬品を受け取る、
という形になると想定しています。
上記2社の医薬品は両方「錠剤」ですので、無菌どうこうの話はないですし、使用方法についても、現状で1日2回朝夕食後服用5日連続服用で終了、ということになるとほぼ決まっていることから、2022年は、普通に旅行できる状態に戻ると考えています。但し、上記2社の医薬品の第3相試験結果は11月末に公開される予定ですので、現状では油断はできないところです。
(転載終了)
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メルクにしろファイザーにしろ、どの製薬会社も虚偽の情報やデータ改ざんなど、たたけば埃が出るような履歴をもっています。
とくにメルク社は、コロナン治療薬として有効だといわれたイベルメクチンの開発元。
新型コロナのパンデミックでは、メルクにこのイベルメクチンの再製造の依頼が殺到しました。
しかし、メルクはこれを拒否。なぜならこの薬はすでに特許が切れていて、今はジェネリックで安いものが出回っているからです。再販したところで値段を吊り上げるわけもいかず儲からない。儲からないことはしない…。
副作用のほとんどないイベルメクチン。この薬を上回る治療効果をもつ夢の新薬ができるのか、しばし静観です。
今日も最後までお読みいただきありがとうございます。