
イヤだと思うことを説得するのに意味があるのか?
ある方のSNS投稿です。
奥さんが新型コロナのワクチンを打ってくれない、と嘆く男性。奥さんの打たない理由は、副反応で死ぬかもしれないから、だそうです。
男性の文の最後は「どうしたら妻を納得させることができるでしょうか」となっていました。
で、当然のことながら、バーチャル物知りネットジプシーの人から次のような回答が。
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アメリカのファイザーのmRNAワクチンでは、
ワクチンを打たないで感染する確率 0.37%、死亡する確率 0.007%。
ワクチンで副反応が出る確率0.0000045%
だからワクチンを打つほうがコロナに罹患して苦しむよりはマシ
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こういった論調は山ほどあると思います。
でも冒頭の、ワクチンを打ちたくない奥さんは、私が想像するに、副作用がはっきりしない新製品を使うことに抵抗感を持っている、ただそれだけが理由ではないかと思います。
仮に一緒に住んでる家族やご近所さんが、ペストやコレラの大流行のようにバタバタ死んでいく状況下であるなら、上記の確立を提示されたら、ワクチン接種はもっと前向きに考えるはず・・・。
なぜかワクチン議論って言うのは、打つことにちょっと難色を示すと、極論を持ってきてアンチ・バクサーだと決めつけます。
どうしてそっちの方向に行っちゃうか不思議~。
ことにワクチン接種に関する議論はパワハラ満載です。
日本人は(といっても海外のことを熟知しているわけではないけど^^)、多数派の意見に添うなら良し、少数派はキケンな考え方で排除すべしという意識がとても強い。
これは、保守的な島国根性だから先祖代々受け継がれていた遺伝的思考だとも想像できますが、グローバルとかいいながら口先だけのような。
これを話し始めるとそっちの路線に脱線しますので今はやめておきます。
話を戻して、ワクチンに関していえば
これもすべて、「感染が怖い」という恐怖が根底にあるからなので、冒頭の男性が妻にワクチンを接種させる理由は、妻がワクチンを打たないことで自分に感染のリスクが高まることを恐れているからであり、
本当に妻を愛しているなら、自分の正しさを押し付けるのではなくて、相手(妻)の気持ちを理解するよう努力するもんだと思うのだけど。
本日のキーワード:
「そこに愛はあるのかい?」

意見が食い違ったり、相手に変わってほしいと思う時、
この言葉を自分自身に問いただすと、今自分たちがやってることや相手に発している言葉を客観的に見直すことができます。
今回の記事、こんな着地点になっちゃいましたが、けっこう好きかも。