「そろそろだね、仏さんの顔になってるもの」

先日参加した帯津良一DrのWebinarの中でほんの少し名前が出た「納棺夫日記」。

映画「おくりびと」の原作になった本とのことですね。

わたしは、映画は観たことはありませんが、

なぜだかこの本は気になって、Webinarをご縁に読むことができました。


ネットは便利。

欲しいものが自宅に居ながら数日のうちに手に入りますもの。。。


この本を読むと、現代が抱えている問題が浮き彫りになります。

以下、58ページより転載↓


「周りを取り巻いているのは、生命維持装置であり、延命思想の医師たちであり、生に執着する親族たちである。死に直面した患者にとって、冷たい機器の中で一人ぼっちで死と対峙するようにセットされる。しかし、結局は死について思うことも、誰かに相談することもなく、死を迎えることになる。」


この本を読んで死について改めて思い出すのは、

私が小さな島の県立病院の看護師として1年間勤務した時のこと。

半ば高齢者収容所と化しているその病院の中で

ある90代の男性の死を迎えたことがありました。


ご家族の同意のもと、積極的な治療はしません。

意識がもうろうとしていく中で、死期を待つ私たち看護師のなかでもゆっくりとした時間が流れます。

あるベテラン看護師が、夜勤の時にいいました。

「そろそろだねぇ、、、仏さんの顔になってるもの」


若かった私は、自分にもその表情が分かるか確かめたくて病室に足を運びました。

たしかに、言われれば穏やかな顔をなさっている。。。


その夜、ベテラン看護師の予言通りにお亡くなりになられた患者さんを送り出しながら

私の頭の中では「ツァラトゥストラはかく語りき」がずっと流れていました。

ティンパニーの音が、彼の往生にはぴったりだったのです。


尊厳死というのを実感した瞬間でもありました。


今のわたしの仕事は、病院とは異なりますので

死に直結している方々と接することはほとんどありませんが

看護師時代の貴重な経験は

生きる、や 死ぬ、病むに対する私の考えの根幹をなしてます。


さぁ、今日もがんばるぞー!